カミーノへの4日目 2019/6/5

朝早く、さすがに5時くらいからみなさんのごそごそしている感じで

目が覚めていた。

 

私のブースのおじさんたちは自転車野郎のようで、

6時くらいにすっかり用意して出発されていった。

今日はどこらへんまでいこうかな、と思ったら、雨がっつり。

雨かー。

雨ねー。

距離とかカミーノアプリとか私のガイドブック的には

ズビリという町まで行くのが妥当っぽい。

しかし、結構ざんざんぶりで、

昨日みたいに20キロ以上歩くのが不安。

初日にして、なんとなーく足首が痛いような気もする。

無理して滑って転ぶのもやだしな、と

まさかの12キロ地点エスピナルで宿をぽちる。

 

出発の時、サニー夫婦に会う。

ここに泊まってたのね!と笑い合い、彼女達はズビリに行くねと

ポンチョを買ってバイバイした。

彼女らはここでもう会わなくなったけど、

序盤の私の優しいカミーノの思い出の人だったな。

 

雨よけのゲイター、防水パンツ、防水ポシェット、

リュックは防水カバーでさて、私も出発です。

 

みんな、、、雨だから車道のアスファルトの方を歩いていく。

私は12キロだし、まあ土とかの道のほうにいこう。

 

朝ごはんをゆっくり食べようと、宿を出てものの10分くらいで

カフェに入る。

すでにびしゃぬれ。。。寒いよう。。。。

カフェにはいり、クロワッサンとカフェオレを頼む。

おおう、おいしい。ここのクロワッサンが一番記憶に残ってる。

多分体が冷えていたんだろうな。。。

カフェオレはどこも美味しかったけど、クロワッサンと

トルティージャは店によってちがうよねー。

 

まだ歩くペースは出来上がってなかったから計算できなかったが、

12キロって3時間でつくんだよね。ふふ、、、、、ってなわけで

11時くらいにはエスピナルって街についちゃって暇を持て余すことになる。

 

カフェをでて、土とか森のある方の道を行ったんだけど

なんとこんなことがあろうか、人っ子一人あわなかった。

雨だからつったって、まさか私道間違ってるのか?と

不安になって地図アプリはみるけど

雨でうまいことタッチ画面でないし、水で壊れそう。

けっこうどしゃぶりだから、実は「防水」が全部意味をなくしている。

ポンチョなくてもなんとかなると思ったら大間違い。

リュックの表面は防水カバーでなんとかなってるけど、

首から横から入ってくる雨がリュックの背中部分から浸透して

染み込んでいってる、、、、!

上半身はmont-bellのストームクルーザー様が防御してくれたが

下半身のスパッツと防水パンツはびっしょびしょで滴っている。

あははは、、、、リュックの中まで全濡れだったらどうしよう、、、、と

エスピナルの町に無事11時についたのだけど、

宿のオープンが15時からだと、、、、?

体ががったがた震えて、ひえっひえで今すぐシャワーを浴びたいのに。

町は小さくて、ひっそり、どこも空いてる様子がない。

2軒だけカフェが開いてる。そのうちの一軒の上が宿

HOSTAL HEIZEAなのだけどカフェ部はあいていて

宿部が空いてない感じ、、、、って本当は空いていたっぽいのを

後から知る。

何にも空いてない町でうろうろとりあえず歩くけど

教会すらも閉まってる。

ヘミングウェイが泊まった宿があるらしいけど

ずぶ濡れだし見せてくれって入るわけにもいかないから

外から建物を見あげて、へえーってやっても5分で終わる。

猫をみつけてついていったり、

牛を移動させようとしているお兄さん(かなり牛がいうこときかなくて大変そう)

を眺めていても15分かそこら。

もうとりあえず全身が冷えていくし、エスピナルは悲しい記憶。。。

とはいえ思い出が細かい。

震えながらカフェに入り、お昼ご飯を食べる。

なんかトースターとカフェオレだったかな。

14時には締めるぜってことで13時くらいからねばったけど

お店をでて、トイレだけは借りて。

宿、、、宿の扉あかないな、、、って近ずいたら

なんとwi-fiがもれて外でもアクセスできる!

やったーと思い、時間つぶしにとツイッターを開いたら

やまちゃんと蒼井優が結婚、、、、、

なんかしらんけど、スペインの山奥でおおおおおって叫んだよね。

やまちゃんすげーおめでとう!!!!

あまりのおどろきで、ほんと誰かと騒ぎたくなったけど

とりあえず宿のカフェにはいってコーヒー頼もう、一時間くらい

コーヒーのんでwi-fiしとこうと入って、カウンターでぽちぽちしてたら

カフェに巡礼者の人が入ってきて、カフェの人になんか言って

カフェの奥の扉のほうへ、、、、いった、、、あれ?

あそこの扉、いつ開いた?

トイレじゃないな?

あれ?

あそこあたり、宿の外の扉につながってない?

そしてまた、巡礼者が入っていった。

、、、、、もしかして、、、、と、コーヒーを飲み終え、

荷物をもって、私もその扉の奥へ。

はいそうですかー、もう宿とっくに空いていたのねーはいはいはいはい

私ずーっと違うほうの外の扉のほうばっかみてましたよよよよ

なんでカフェの中からが正しい宿やねーん。

 

ベッドの階に行くと平ベッド。

そうなんだよ、ここの平ベッドというのを知ってきたのだけど。

はしっことか落ち着くところはすでにもうみんなとられていた。

ってことはかなり前からオープンしていたのね、涙、と思いつつ

濡れた全てを取り出してなんとかかわかしたいし

やることが盛りだくさんである。ていうか、太陽がさんさんすぎて

落ち着かないどまんなかのベッドしか空いてない、しくしく。

もうほんと、ここの場所が休まらなくてとほほでした。

仕方ないけどね。

 

シャワーもあびて荷物はあらゆるものが濡れてしまい

財布の中のお札まで濡れているけど、アルベルげでは

お金をだしてかわかすわけにいかないしな。カビらないといいけど。。

 

夜ご飯付きにしたのは、この町をぐるっとしたときに

食事をとるにはこの宿のカフェが一番落ち着きそうだったから。

ごはんは、、、柔らかいパスタにトマトソースが前菜

豚肉と山盛りの芋、アイスクリーム、そしてワイン。

パスタだけでお腹いっぱいだよ、、、と半分くらい残したが

私の横の10歳くらいの少女はぺろっと全部たいらげていた。

おおお、、、なかなか食べるね、、、

 

この宿では、韓国からきたパクさん夫婦に出会う。

奥さんが日本語教室に通ってるとのことで、一生懸命私と会話してくれて

日本語でお話しをする。が、込み入った話はできず(彼女は英語はしゃべらない)

教科書みたいな日本語の会話しかしなかったので内容はあまりない、、、

が、この後5、6回道の上で会う。縁のあるご夫婦だった。

ご主人がカミーノにいきたいというので仕方なくきたんです、のような

奥さん。

ご夫婦カミーノ、いいですな。

私は元彼だったら絶対来たいといわないだろうし、30日も旅したら

喧嘩しそうだなあ、、ってこんな性格だから彼氏も旦那もできないのか、

と凹まされる、、、いい相性の人とあわないだけなのかな。

 

夜は22時まで明るくて、私のベッドの近くの窓は木戸が閉まらず

明るいよう、眠れないよう、としくしくしながら目をつぶりました。

 

明日は歩く。。。あるくぞおお!

 

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誰にも会わなかった、エスピナルまでの道。どろんこ。