カミーノへの道30日目2019/6/29

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フォンセバドンからポンフェラーダへ

 

朝暗いうちから出発。

鉄の十字架のところまでは距離は4キロくらいの村なので

一時間くらいあれば到着できるだろう。

幸い天気もわるくなくて、草むらの多い山道を歩く。

ヒラリーは朝日のことはあまり考えてなかったけど、

だんだんうっすらと明るくなっていく空をみて

「ちょうど朝日と一緒に到着できるかしら」と

嬉しそうだったので、うん、私はそのつもりで時間設定しましたからな、と

二人の小砂利をふむ、草をふむ、ざく、ざく、とステイックの挿す音が

静かに耳に気味の良い音が続く。

しばらくして、むこうにつとん、と立つ棒がみえてきた。

おお。

小山のようになった上に、つとーーーーんと細く長く高くたつ棒の上に、十字架がある。

小山は、小石が積み上げられてつみあげられてできあがっている。

夜明け前というのに、すでに人がまばらにいて、山からみえる夜明けの光を

しずかに見守るように座って待っている。

感無量のヒラリーは、いそいそとリボンの束をだし、想いを十字架に

捧げている。

それを見守り、私も何か、、、、何かを、、、石とか持ってないけど、

なんかをおいていきたいなあ、、、と自然に還るもので、ゴミにならないような、、、と

はた、と、数珠状の木の腕輪をしていたのを思い出す。

高野山のお寺に縁があって、寄付をしてからか、毎年送られてくる、高野山の木をつかった数珠ブレスレット。うん、これを置いていこう、ミサンガ置いてる人多いし。

思いは込めたよ。

天の弟と、父に。

こんな外国から思いを込めても、縁もゆかりもないだろう弟と父だけど、

この旅を残り250キロまで歩きをとめることなく、怪我なく来れたこと、

自分に向き合うしかない徒歩の旅で、たくさん、二人を思い出して、

思い出しながら泣きながら歩いたこと、ヒラリーに会えたこと、

全てをありがとう、と祈るしか時間をつぶせないほど、

まさかここに一時間ちかく感傷にふけるヒラリーを待つとは思わなかったけど、

朝日と山の上の十字架を、しみじみと感じて改めてカミーノにきたことに

感謝をした。

 

さて、感傷のあとはポンフェラーダという街へ向かいます。

なんとなんと、本当か耳とヒアリングをうたがっていたけど、

ポンフェラーダではヒラリーは旦那さんと合流します。

ポンフェラーダ出発で旦那さんはカミーノを目指します、と、

へー、そうなんだ、旦那さんくるのか。

旦那さんとポンフェラーダで2、3日休んでから向かうらしい。

南アフリカから外国で待ち合わせとは、なかなかだな、、、と

日本人的にはすごいなと思ったよね。

そう、フランススペイン周辺諸国の住まいじゃないんだぜ、

南アフリカからスペインで待ち合わせか、すげーな、と思ったのでした、

それじゃあいったんお別れだね、と私は明日出発するから、、、と

いうたところで、「あなたにもそろそろ休憩が必要よ!」と私も一緒に

2。3日ここで休むことを提案される。

おおう。

しかし私はこの街にそんなに興味はないし、ここで連泊するなら

違う村にすすんで1泊したほうがいい、、、そして連日2人だから

一人ですすむこともしてみたい、、、と

はっきりというわけではないけれど、

私は1人でもすこし先に進みたいんだ、というのはわかってくれて

でも到着するのは一緒に到着しなきゃだから、どこかで待ち合わせましょう!

かならず追いつくから、連絡するからね!と

街の到着で一旦お別れ。

 

さて、アルベルゲにいかなきゃ、と、連日暑さで荷物はこびサービスを

使っていたので、荷物到着を確認後、大きな街なので

町歩きにでかける。

お城があり、入ってみようと思ったら閉館まで一時間だけどいいのかときかれ、

こういう外国の城とかって一時間では絶対足りないからなと、断念する。

ちょっと疲れてるしな。

そいやあ、ヒラリーの泊まるホテル、旦那さんと待ち合わせているホテルを

ネットで場所を一緒に探したので、なんとなくここかなーと思うところへ

行ってみると、ヒラリーが外でカフェしていたw

スミレーイ!みつけてくれたのね!と

やっぱりビールをのむ、チアーズ、。

良い時間だったので、夜ご飯かわりに海老のアヒージョを頼み、

ヒラリーの旦那さんの到着をなぜか私も待つ、笑

カフェで待っていたらヒラリーが道の上で知り合った双子のドイツ女の子が

通りかかり、若い女の子で日本に興味があるの!と日本語を教えることに。

ワインも入ってるからもうわけわからんくなってるところに

ヒラさん旦那のジェームズさんが到着、なんかもう

わちゃわちゃして紹介しあって気づいたら夜の22時だよ

私朝早いから帰らなきゃ!ってわちゃわちゃ帰ったな、、、。

 

気を引き締めて、明日からは1人だぞ、と宿のことを全くおぼえていないポンフェラーダ、、