カミーノへの道21日目2019/6/20

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フロミスタからカリオンデロスコンデスへ

 

そろそろ20日をすぎて慣れてきたけど、相変わらず

ぐだぐだと英語が話せないコンプレックスを抱えて歩いてる私。

 

今後人生どうするんだろう、どうして父と弟はなくなったんだろう、

どうして結婚できないんだろう、どうして彼氏と喧嘩ばかりしたんだろう、

どうして自分はこんなに自己評価低いんだろう、どうして私は怒っているのだろう、

どうして努力ができないんだろう、どうして、どうして、どうして。

そればかりが頭の中をぐるぐるしている。

自分探し、というと青臭いし、自分なんて今ここにいる、というのが答えだ。

ただたんに、社会的な一番のコミュニティである、家族を構成していないという劣等感を今後私は日本社会で生きる限りは持ち続けるんだろうなと覚悟をしなきゃいけないのかもしれない。

生まれてからの自分をぐるぐる思い出しては、凹んだり涙がでてきたりしたけど、

色々なチョイスがあって今ここを歩いているんだよなあ。

ブエンカミーノ!とにこにこしながら追い抜かしていくすべての人々に

思いや背景があって、私もその中の1人になっている。

同時多発的に巡礼路を歩いて、一箇所をめざす旅をしている。

その世界に出会えたこと、きっと8割くらいの日本人が知らないこの道を

歩くことができて出会えたことは、間違いじゃないしなー、、、などと

しょうもなくも自分を肯定するようにしてみたり。

 

カリオンデロスコンデスでは公営のアルベルゲではシスターの歌を

聞くことができると、ガイドブックやら情報を得ていたので、

それは聞いてみたいなと、サンタマリアアルベルゲに到着する。

到着時に足元にものっすごいフラワーペイントというのかしら、

びっしりと地べたをとにかくなんか材質はチョークっっぽいけど

紙吹雪みたいなぱらぱらしたもので町のじべたがアートされており、

明らかになんか今からイベント始まりますだったんだよね。

サンタマリアのアルベルゲ到着したとき、ベンチがあって、

あきらかにヒラリーさんの帽子と杖とリュックと靴がおいてあって、

本人だけがどこにも見当たらない。つか、宿一緒だな、と思ったところ

教会の壮大なる鐘の音が鳴り響いた後、心浮き立つような

ラッパや太鼓の大合奏がどこからか聞こえてきた。

パレードが始まったのだ。

鼓笛隊、ブラスバンド隊、ドレスアップした人々、沿道には写真をとる人々、

ゆっくりと街のメインストリートをにぎやかに奏でながらパレード。

なんのパレードかよくわからないけど、教会をでて教会に入っていったし、

クリスチャンのなんかのお待ちお祭りなんだろうと想像する。

が、その沿道で、身ひとつでパレードを追う写真女性が、、、

ヒラリーじゃん、笑。

荷物すべてほっぽりだして、ビーチサンダルでいっしょけんめ

パレードを写真に収めようとめっちゃ嬉しそう。

アルベルゲのシスターもパレードをみようとみんなでてきて、

祝福されたかのような素敵な気持ちで一時間ほどのパレードを眺めていた。

 

宿でヒラリーに再会し、そしてランチに誘われ、あああああ、、、

英語フルスピードのグループランチにちょびん、と座って、

にこにこするだけのバカになってしまいました、、、。

旦那持ちなのにカミーノで男をたぶらかすフランス女子が

料理が美味しいたびに「ラヴリー」っていうのが良いなあと思いながら

喋るにもヒアリングついていけない俺は食がすすまなかったよね、、

これ以降はあまりグループのときはご飯いっしょはやめとこうって思ったよね、、、

 

さらに、夕方にミサがあるってのと、その前に、

シスターと巡礼者で歌を聴く集まりがあったのだけど、

シスターから一人一人当てられて、どの曲がいい?とか

あなたの国の曲をうたって、とか、めっちゃ個人の発言を引き出してくる。

顔が広末涼子に似ていて笑顔がとっても可愛いシスターが

あなたはどこからきたの、ってみんなに聞くんだけどね、

アジアな人はその場には私しかいなかったんだよね。

日本からきましたーっていったら、ものっそいキラッキラした笑顔で

あら!少し前に来た日本人がとても素敵な賛美歌を日本語で歌ってくれて

素敵だったの、あなたも歌える?ってきかれて、

あ、、、ああ、その賛美歌歌った日本人女性私知ってる、、、多分、

はじめのオリソンで出会った、クリスチャンで旦那と音楽しているあの人だ、、、って

わかったけど、もう、ね無理に決まってるじゃん。

みんなの目が注目されたけど、ごめんなさいよ日本人そのままで

私は歌えないです、シスターの歌声がききたいです、とか

そんな消極的なことを言ったところ、それではにっこり、と

日本語で教えてもらったので、と日本語で歌ってくれました。

一言一句、きれいな日本語になっていて、その場では私しか

正誤はわからんのだけど、とにかくパーフェクト。

彼女は数曲ギターを鳴らしながら歌ってくれたけど、

アメイジンググレイスの美しいこと。

録音は禁止だったのでしてないけれど、美しかったなあ。