カミーノへの7日目 2019/6/8

旅立つ前にはパンプローナくらいまではなんとなく計画みたいな

こんな感じでくるだろうなとしていたけど

こっから先は街の名前もよくわからないし

イメージというか、なんか、なんとか歩くのかなって漠然としていた。

 

足の痛みとか、友達できないなとかいろいろ思ってたけど

意外と順調に一週間歩いたのか、と度胸がついてきた気もするが

人とのコミュが言語的にとれないので、

こう、瞬間瞬間の言葉を交わすことはあっても

友達みたいなのとかできなくて。

まあ友達つくることをイメージしていたわけではないけど、

歩いている時にであった日本の女子大生も30分だけ

一緒に歩いて、私とおなじような感じで「なんか本をみてきたんだけど

世界中の人と友達になる、みたいなの書いてたけど全然です」

って言っててああわかるわかる、と話していたけど、

彼女は韓国人男子2人にすごく世話されていて

ああ、、、彼女は気がついてないだけでその男子は君に気があるのだよ、、、と

教えはしなかったが私の歩みは遅いので、先にお行きと伝えたところ

韓国男子が彼女を挟んですたすた先に3人で行ってしまわれた。

私は私で、日本の山を歩いてきたおじいさんとかおばさんとかと時々あったりして

日本人に会ったの初めて!ってみんなに言われたから、私は日本人遭遇率高く

それはきっと歩くのが遅いから、抜かす人が多いのだなあと気がついたものだ。

 

そんなこんなでこの日は

ウテルガといお町に泊まることにした。

初、予約無しで、なんか今日はここで歩くのやめよう、と思ったところ。

何にもない街で、宿も2軒しか私はみつけらんなかったし

ちっさい町。

BAZDANという宿。早く到着したので、いの一番にシャワーを使い、いの一番に洗濯場を使い、いの一番にビールを飲んで、道行く巡礼者を猫ちゃんと眺めていた町。

宿の前の道は巡礼路なので、町に留まらない人が全員通り過ぎていく。

早い時間からビールを飲んでいたら、宿のにいちゃんが

夜ご飯用に作っていた肉じゃが風をパンにのっけて

サービスしてくれたり、宿の自動販売機が壊れていて

ばんばん叩いて暴れていたら宿のお子さんが一緒に自販機叩きまくって

結果、ビールが出てこなくて、調理場からビールもってきてくれたり

ここで「巡礼を楽しむ」気持ちがゆったりと生まれたかなと後々思い出す。

夜ご飯につけあわせに白いご飯がでて、トマトや野菜が添えられて、美味しくて

会話はしなかったけど甘いお酒をサービスしてくれて

みんなで乾杯して、宿のおにいさんが多分、いいオスピタレイロだったのかな。

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BAZDANの外見

夜ご飯に参加しない、アジア顔のスレンダーでボーイッシュな女の子

と部屋の前で日記みたいなのをかいているとき、ふと会話を交わす。

どこからきたの?台湾から。

夜ご飯食べないの?この街レストランも売店もないよね?

大丈夫、これがあるから、とグラノーラシリアルバー。

ええええ!これだけ?といったら、たくさんあるよ?と。

細いもんな、、、と、くいしんぼうじゃないんだろうなあ。

彼女はダリ、といって、翌日から2日、一緒に歩くことになる。

 

一週間をすぎてから、ちょくちょく、話す人ができ始めた。

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カミーノといえばペルドン岬は有名ですね。